1400年近い歴史を誇る総持寺こと西新井大師の本堂は大きいものの、それほど古いものではない。現在の本堂は、1966年に焼失してしまった本堂を1971年に再建したものだ。この他境内には都内に現存する唯一の栄螺堂(1884年建立)や江戸後期に建立された山門(上の写真はその山門)などの歴史を感じさせる建造物もあるけれど、信仰心の薄い人間にとって西新井大師で興味を惹かれるのは建造物ではなく、寺院の所有する宝物だ。
公式ホームページによると、西新井大師は国宝も所有しているし、重要文化財・重要美術品も複数所有している。しかしながら、それらを目にするのは難しい。国宝である蔵王権現像は東京国立博物館に寄託されているようなので致し方ないけれど、その他の重要文化財なども一般公開されていない。研究者でもない単なる物好きが拝観するにはハードルが高い。
そのような中、僕が気になったのは「北斎会」という行事だった。その名が示す通り、「北斎会」とは西新井大師が所蔵する葛飾北斎の肉筆画「弘法大師修法図」を公開する行事のこと。このときに訪れれば、単なる物好きでも北斎の肉筆画を拝観できる。次に西新井大師を訪れるのは北斎会の時にしようと心に決めて、僕は境内を後にしたのだった。
2023年12月 建築 東京 | |
門 女の子 西新井 走る 寺院 |
No
12548
撮影年月
2023年5月
投稿日
2023年12月23日
撮影場所
西新井 / 東京
ジャンル
建築写真
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF