目指していた桟橋は路地を抜けた場所にあった。ここから渡船に乗ってバンコクを流れるチャオプラヤー川の対岸に向かうのだ。ちょうど着いた時はタイミングが悪く、桟橋にはフェリーが着岸していない。しばらくの間、対岸からフェリーがやって来るの待つ羽目になった。チャオプラヤー川の水面に目を向けると水はかなり濁っていた。
桟橋には他にも待っている人がいた。その中に若者たちの集団もいた。その中のひとりは持っていたデジタル一眼レフカメラを派手に着飾った仲間に向けていた。他のメンバーも負けじとスマホをその人に向けている。何かの撮影会を行っているようだ。でもメンバーみんなが若いし、こなれた感じがしないので学生が遊び半分で行っているような雰囲気だった。いずれにしても、みな楽しそうに写真を撮っている。僕もその人たちに倣ってカメラを向けてみた。
そうこうしているとさっきまで無言でポーズを取っていた人物が口を開いた。思いの外、その声は低い。女性物の服装に身を包んでいたけれど、この人は男性だった。
2018年8月 人びと タイ | |
バンコク イヤリング 桟橋・橋脚 撮影 サングラス |
No
10705
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年08月24日
更新日
2024年01月06日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA