見ていると、新たな登場人物が現れた。狐の面を付けた男だった。他の面は人間だったけれど、ここで動物の登場だ。鼻と口の部分が前に伸びているから、明らかにそれは人間ではない。神道では狐は神様の中のひとりなのだから、能に登場しても不思議ではないのかもしれない。
狐の面もやはり恐ろしい形相をしている。目が釣り上がっていて怒っているように見える。なんだかこの能に登場するのは皆怒っているかのようだ。憤怒が舞台の上を蠢いている。何の演目なのかは僕には分からないけれど、思い上がった人間を戒めているのかもしれない。
2007年7月 人びと 東京 | |
狐 マスク・仮面 能 新宿 |
No
964
撮影年月
2007年5月
投稿日
2007年07月09日
更新日
2024年02月08日
撮影場所
新宿 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V