舞台には面を付けた男が現れて舞始めた。境内にある能舞台では奉納の能が舞われていたのだった。男は弓と二本の矢を手に舞っている。いつでも矢を放つことが出来るのだけれど、男が放つことはなかった。ずっと手に弓と矢を持ちながら舞い続けている。
この矢は何を意味しているのだろう。弓矢を持った神話上の登場人物と言えば、ローマ神話のキューピッドを思い浮かべてしまう。キュービッドが持っているのは愛の矢だ。舞台に立っている男の面は、キュービッドにしては怖すぎる。能は神様に奉納するものだから多分これは愛の矢ではないのだろう。これが愛の矢だとしたら、ストーカーも全員愛の範疇に含まれてしまうそうだ。
2007年7月 人びと 東京 | |
マスク・仮面 能 新宿 神社 |
No
966
撮影年月
2007年5月
投稿日
2007年07月11日
更新日
2024年02月08日
撮影場所
新宿 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V