山車が走っているのを見ると、その迫力に圧倒されてしまい山車の詳細はほとんど記憶に残っていない。同じように成田祇園祭に参加している山車であっても、その形は山車によって異なっているものの、堪能する余裕なんてない。大きな車輪のついた物体が目の前を走り抜けていくイメージしか残っていないのだ。特に今年は祭りが開催されたとはいえ、規模が縮小されていた。参加する全ての山車が1ヶ所に集まることもなかったから、並んだ実物を比べることもできなかった。
そのような中、成田山新勝寺の参道を歩いていると道の途中に山車が停まっていた。大勢が集まっても山車を動かすのは一苦労だから、ここで小休止しているようだ。とにもかくにも停まっている山車はじっくり観察するのにあつらえむきだ。成田市観光協会のHPにあった解説によると、これは囲護台三和会の山車で、伝統的な社寺建築の技法で造られたものらしい。確かに木組みの屋台は精巧にできていた。
見ているうちに再稼働の時間が近づいてきたようで、山車を引っ張る人たちが縄のところにやって来ていた。よく見てみると中に狐のお面を付けた人がいた。狐といえば神の使いのはず。山車を引く方ではなく、屋根の上に鎮座する嵯峨天皇の横にいるべきではなかろうか。
2022年10月 千葉 人びと | |
お祭り 狐 マスク・仮面 成田 |
No
12387
撮影年月
2022年7月
投稿日
2022年10月14日
更新日
2023年08月10日
撮影場所
成田 / 千葉
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
EF135MM F2L USM