牧志公設市場の中は閑散としていた。お店は開いているものの、市場を歩いている人の姿はほとんどない。そんな市場の中を歩いていると、ちょっとした中庭に出た。屋根は無く、テーブルとベンチが置かれていた。疲れた買い物客が休憩できるように設けられたのだろう。テーブルに備え付けられたパラソルが南国の雰囲気を醸し出していた。
幾つかあるテーブルのひとつに老婆が就いていた。陰鬱な気分なのか、うつむいている。何が老婆をそのような気分にしたのかは僕には分からない。老婆の周囲にもお店があって、洋服などがディスプレイされていたけれど、買い物客の姿はおろか、店員の姿も見当たらない。人気の無い寂しい場所で、老婆はじっとひとりで座っていた。
2007年8月 沖縄 人びと | |
バック・ショット 沈鬱 市場 那覇 老婆 テーブル 傘 |
No
1032
撮影年月
2007年6月
投稿日
2007年08月20日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
那覇 / 沖縄
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V