ムンバイの中心部では、サイクルリクシャーやオートリクシャーといった庶民的な交通手段はほとんど見かけることがない。サイクルリクシャーが姿を消した理由は理解できる。自転車を基にした乗り物では、スピードで自動車やバイクに太刀打ちできず、交通渋滞の原因になりかねないからだ。しかし、小型で小回りが利くオートリクシャーまでもが中心部で走っていない理由は謎だ。むしろ、都市部の混雑した道路事情においてこそ、その利便性が発揮されそうなものだ。
ムンバイ中心部では、庶民の足として機能する代替手段があるのだろうかと思いきや、タクシーがその役割を完全に果たしているわけでもなさそうだ。写真に写っているタクシーは道端に停まっており、運転手は足を車窓にかけて昼寝をしていた。この光景を見る限り、タクシーの稼働率が高いわけでもないように思える。
もしかすると、ムンバイでは公共交通機関や鉄道が中心部の移動を支えており、個別のリクシャーやタクシーの需要が相対的に低いのかもしれない。それに加えて、オートリクシャーが走れないような特定の規制が設けられている可能性も考えられる。いずれにせよ、中心部の交通事情は他のインドの都市と一線を画しており、その独特な状況が興味深かった。
2025年1月 町角 インド | |
車窓 足 ムンバイ 昼寝 タクシー |
No
12766
撮影年月
2024年5月
投稿日
2025年01月17日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF