文庫と聞くと、その名の通り書籍がたくさん保存されている倉庫を思い浮かべてしまう。そのイメージは駒込にある東洋文庫のようなもの。天井まで届くような本棚で部屋が埋め尽くされている空間だ。
でもやって来た永青文庫はちょっと違う。文庫という名がついていて、たしかに書籍が並べられた本棚が廊下や階段脇に置かれているものの、この文庫の目玉は書籍ではない。絵画や書、陶磁などだ。
それもそのはず、東京の目白台にある永青文庫は、熊本藩主だった細川家伝来の美術品や歴史資料のほか、16代当主だった細川護立の蒐集したものなどを管理保存・研究して、一般公開している機関で、単なる書庫とは異なる。平たくいうと中世から連綿と続いている細川家に伝わる美術品を展示する美術館なのだ。
この日は国宝に指定されている金銀錯狩猟文鏡という、中国の戦国時代に作られた鏡を見に来たのだけれど、何の手違いか展示は前の週で終わっていた。この時に展示されていた国宝は金彩鳥獣雲文銅盤だった。残念。また別の機会に2000年以上前に作られた鏡を見にやってこなければと思いながら散策した神田川沿いにある庭園も、かつては細川家の庭園だったところだ。
2022年4月 町角 東京 | |
橋 庭園 目白台 池 反射 |
No
12227
撮影年月
2022年2月
投稿日
2022年04月06日
更新日
2023年08月15日
撮影場所
目白台 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35