六義園の中心には大きな池が設けられている。そして、そこに流れ込む小川に橋が架けられていた。庭園をぐるっと回る小路を歩いていくと、その橋に行き当たる。
橋というものは、例え小さなものであっても別の世界と別の世界を繋いでいるように思えて仕方がない。そんなことを考えながら橋を眺めていたら、和服を着たカップルが橋に近づいてきた。そして、楽しそうに会話をしながら橋を渡り始めた。ひょっとしたら、橋を渡り終えた時にはもう以前のふたりとは違うふたりになっているかもしれない。
東京都文京区本駒込(ほんこまごめ)6丁目にあり、回遊式築山(つきやま)泉水の名園。1695年(元禄8)老中柳沢吉保(よしやす)が5代将軍徳川綱吉(つなよし)から中屋敷として拝領した駒込染井村の地に、別業と庭園をつくったのに始まる。1701年11月に綱吉を園に招いているから、すでにそのころ完成していたと考えられる。名称は、中国の『詩経』大序にある詩の分類法の六義にちなみ、吉保自身の命名したもの。
No
40
撮影年月
2005年3月
投稿日
2005年03月20日
撮影場所
駒込 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V