小石川後楽園は水戸徳川家の江戸上屋敷に造られた庭園であり、現在は都立公園として一般に開放されている。実際に庭園を歩いてみると、小石川後楽園は思っている以上に広い。広大さが実感できます。ただし、現存している小石川後楽園は上屋敷の一部であり、上屋敷全体の広さはさらに大きかった。現在の東京ドームシティアトラクションズや礫川公園もかつて水戸徳川家の上屋敷の一部だったのだ。その面積はなんと25万平方メートルにも及んでいたという。御三家のひとつである水戸徳川家の格式を感じる広さだ。
水戸徳川家の大名庭園として造られた小石川後楽園には、来園者を楽しませるためのモチーフが散りばめられている。庭園の中心に位置する大泉水という池は琵琶湖の景観を模しており、美しい朱色の通天橋は京都の東福寺の通天橋をイメージしているとされる。さらに、通天橋の下を流れる大堰川は京都の桂川を模しており、その隣には中国の杭州にある西湖の堤をイメージした西湖堤も築かれている。これらのモチーフは、訪れる人びとに様々な場所や風景を思い起こさせるように工夫されている。造園当時は旅行が困難だった時代だ。こうしたお遊び的な要素は訪れる人びとにとって楽しみのひとつだったに違いない。
2023年6月 町角 東京 | |
庭園 後楽 池 反射 |
No
12507
撮影年月
2023年2月
投稿日
2023年06月13日
更新日
2023年08月07日
撮影場所
後楽 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF