光り輝く仏塔にも仏像にも満足して、僕はワット・サケットのある黄金の丘と呼ばれる人工の丘を下りることにした。階段を下って地面に辿り着くと、そこは工事現場だった。境内に何かを建設中のようだ。余計なお世話だけれど、多くの観光客が訪れるワット・サケットの実入りは結構良いのだろう。建設現場は仮設の壁で囲まれている。そして、ところどころに掘っ建て小屋が立っていた。ちょうど昼休みの時間だったようで、作業員たちが思い思いに休んでいるのが見える。
そのような光景を眺めていると、掘っ立て小屋の横に備え付けられている傘の下に女性が立っているのに気が付いた。ひとりは赤ちゃんを抱えていて、もうひとりの女性があやしている。この女性たちもこの工事現場で働く作業員なのだ。職場に赤ちゃんを連れてきているのだろう。託児所というものがないから仕方なくそうしているのか、職場に赤ちゃんを連れてくるのが当たり前なのかはよく分からない。でも、仕事をしつつ赤ちゃんの面倒も見るのはとても難儀なことに違いない。
2018年4月 人びと タイ | |
赤ちゃん バンコク 工事現場 傘 女性 トタン屋根 |
No
10506
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年04月05日
更新日
2024年02月27日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA