渋谷の公園通りを上がっていくと、渋谷パルコへ行き着く。この時は建て直しの真っ最中で敷地は仮囲いで覆われていた。大抵の場合、建設現場の仮囲はまっさらで何も書かれてはいないけれど、渋谷パルコのはちょっと違った。まっさらな壁いっぱいにアートワークが描かれているのだ。このアートワークはコラージュ・アーティストの河村康輔と漫画家である大友克洋のコラボレーションだという。僕が立ち止まった正面にある壁にも、大友克洋の代表作であるAKIRAの一場面と思われるアート作品が描かれていた。
1982年に連載を開始したAKIRAは示唆深い。翌年にオリンピックを開催することになっている2019年の東京を舞台にしている。まさに今年の東京だ。まるで未来を予知していたかのようだ。でも幸運にも現実世界では核戦争は起きておらず、東京もネオ東京にはなっておらず、東京のまま。良くも悪くも40年前に想像していた未来は、現実よりもずっと未来だったのかも知れない。
2019年12月 町角 東京 | |
作品 渋谷 ブランコ 壁 |
No
11316
撮影年月
2019年8月
投稿日
2019年12月10日
更新日
2023年09月26日
撮影場所
渋谷 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III