ヤンゴン中央駅には気怠い空気が漂っていた。歴史ある駅舎は立派なものだけれど、エアコンなるものはなく、外の暑さが容赦なく駅舎の中にも入り込んでいる。人びとは暑さの中でダラダラと列車を待つのだ。東京駅と違って列車が頻繁にやって来るわけではない。ほとんどの時間、駅は静寂さに包まれている。そのような中、大勢の人が列車でどこかに向かうために待っている。中には床に座り込んで待っている人もいる。
シルエットになったお母さんと男の子もフェンス際にマットを敷いてその上で待っていた。周りに荷物が置かれていて、フェンスの向こうにプラットホームが見える。ふたりが乗ろうと思っている列車がいつになったら来るのかは知らないけれど、床にどっしりと座っているお母さんは長期戦に入っているように見える。ミャンマーでは列車は時間どおりに来ないものと相場が決まっているのかもしれない。その結果、この親子も列車がいつ来るのかは分からないのかもしれない。
2019年7月 町角 ミャンマー | |
塀 親子 シルエット 駅 ヤンゴン |
No
11112
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年07月24日
更新日
2023年11月22日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA