小さな食堂の前を通り過ぎていくと、巨大な建造物へ辿り着いた。ミャンマー最大の鉄道駅であるヤンゴン中央駅だ。1877年に開業したヤンゴン中央駅は第二次世界大戦中に破壊されたものの、1954年に再建されて現在に至っている。要所要所に尖塔を持つ駅舎はビクトリア朝様式で美しい。「ヤンゴンの遺産一覧」にも載っているのだという。
中に入ると、質素で広い空間が広がっていた。広々としたホールにベンチが幾つも置かれている。どれもこれも緑色に塗られていて空間に統一感をもたらしている。その空間で大勢の人が長距離列車の発車時間を待っていた。そわそわして急いでいるような人は見当たらない。ここでは誰も彼もがのんびりと列車を待っている。南国の暑さがそうさせているのか、はたまた国民性がそうさせているのかは分からないけれど、駅舎の中には長閑な空気で漂っていた。
歩き回っていると、男の子が僕を見詰めているのに気がついた。お父さんに抱えられた男の子はお父さんの背中から僕をじっと見ている。男の子の家族もどこかへ列車に乗っていくのだろう。
2019年7月 ミャンマー 人びと | |
男の子 チェック柄のシャツ 家族 駅 ヤンゴン |
No
11111
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年07月24日
更新日
2023年11月22日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA