台北101の展望台をウロウロと歩き回っていた。このフロア全体が展望台になっていて、ぐるりと一周見渡すことができる。台北でこれほどの高さを誇るビルは他にないため、見晴らしは抜群だ。台北の街並みを、ここから見渡すことができた。
観光客たちもみな、それぞれ眼下に広がる景色を楽しんでいるようだった。その中には、スマートフォンを手に写真を撮る人たちの姿も多く見られた。スマートフォンが普及して以来、写真を撮るという行為は以前にも増して身近なものになった気がする。そして、それに伴って、人々が撮る写真の枚数も信じられないほど増えたに違いない。
写真の二人の女性も、窓辺に立って写真を撮っていた。けれど、どこにカメラを向けるかは人それぞれだ。同じ光景を目にしていても、何を切り取ろうとするのかはその人次第だ。二人の女性は、てんで違う方向にスマートフォンのカメラを向けていた。その姿を見ていると、写真を撮る行為そのものが、景色を見る行為と同じくらい個人的なものなのだと感じた。
2017年5月 人びと 台湾 | |
カメラ シルエット 台北 窓 |
No
10155
撮影年月
2016年9月
投稿日
2017年05月26日
更新日
2024年12月05日
撮影場所
台北 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA