同じ体操着に身に包んだ集団が国父紀念館の前で太極拳を始めた

太極拳をする人を見るために国父紀念館のある中山公園に来ていた。朝早く来れば、ここで太極拳をしている人を見られると思ったのだ。しかしあてが外れた。国父紀念館の周囲で太極拳をしている人がいないのだ。ほとんど諦めかけながら、国父紀念館の周辺をグルグルと歩いていた。そうこうしているうちに、どこからともなく大勢の運動着姿の人が現れた。

ぞろぞろと早朝の中山公園に現れた人びとは、国父紀念館の前で整列をし始めた。誰もが同じ体操着を身にまとっていたから、同じ体操教室のメンバーなのかもしれない。そう思っているうちに、師匠と思しき人が拡声器で号令をかけ始めた。すると、大勢の人たちが一斉に太極拳を始めたのだった。体操教室ではなく、太極拳の教室だったようで、諦めかけた瞬間に見たいと思っていた光景が目の前に広がったのだった。

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