朝の台北中山公園で老人たちがそれぞれ違う方向を向いて体操をしていた
朝早く、国父紀念館のある中山公園へと足を運んだ。この公園では、日本のラジオ体操のように集団で体操をする人たちの姿が見られる。中でも、僕のお目当ては太極拳だ。
公園は、なんとなく9年前に訪れたときよりも人が少ないように感じられた。特に、かつて大勢いた社交ダンスをする人びとの姿は、今では影も形もなかった。どうやら、社交ダンスのブームは台北から完全に過ぎ去ってしまったらしい。
それでも、園内にはあちらこちらで体操をしている人たちが見受けられた。写真に写る老人たちもその一員だ。けれど、残念ながら彼らがしているのは太極拳ではなかった。正確に言えば、何をしているのかよく分からない。一見、ゆっくりとした動きで体を動かしているようだったが、しばらくすると、彼らはばらばらの方向を向いて静止してしまった。統一感があるような、ないような、不思議な光景だった。
その一瞬の静止が、まるでこの公園全体の時間を止めたかのように思えた。
| 2017年6月 人びと 台湾 | |
| エクササイズ 老人 公園 四人組 台北 |
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PHOTO DATA
No
10173
撮影年月
2016年9月
投稿日
2017年06月11日
更新日
2024年11月29日
撮影場所
台北 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
EF85MM F1.2L II USM
