おそらくメインの祭壇と思われる場所に足を踏み入れた。祭壇の前には長机が並び、その手前には跪くためのクッションが丁寧に配置されている。いくつものクッションの上で、参拝客たちがひたむきに祈りを捧げていた。その姿は真剣そのもので、この祭壇に祀られている神様への深い信頼と敬意が感じられた。
この神様が誰なのか、何を司るのか、僕には分からない。それでも、ここに集う人々にとっては御利益をもたらす存在であることは明白だ。その信仰の熱量が、場の空気に漂っていた。
青年がひとり、クッションの上で膝をつき、祈りを捧げている。彼の表情は真剣そのもので、雑念が入り込む隙もない。その背後、壁に彫られた龍の装飾が彼をじっと見守っていた。まるで、神聖な行為を支える守護者のように。
2017年4月 人びと 台湾 | |
龍 祈る 台南 寺院 青年 |
No
10092
撮影年月
2016年9月
投稿日
2017年04月01日
更新日
2025年01月03日
撮影場所
台南 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA