マニ車が連なるスワヤンブナートの祭壇で、獅子の像の隣に立ち祈りを捧げる女性

スワヤンブナートでお参りする女
お参りする女

カトマンズの中心部から西へ3キロほど歩くと、小高い丘にぶつかる。そこにあるのが、ネパール最古の寺院とされるスワヤンブナートだ。ユネスコの世界遺産に登録されているという立派な肩書きを持つ。しかし、実際に訪れてみると、参道の長い階段と無駄にまとわりつく猿の群れに辟易させられるばかりである。息を切らして境内にたどり着くと、そこは日本の仏教寺院とは随分と勝手が違っていた。

その勝手の違う境内のど真ん中には、巨大な仏塔が周囲を威圧するようにどしんとそびえ立っている。仏塔の周りには、ネパール仏教でお馴染みのマニ車がずらりと並び、そこかしこに小さな祭壇が設けられている。マニ車というのは、筒を一回回せばお経を一回読んだのと同じ功徳が得られるという仕組みだ。随分と手軽で都合の良い代物である。ふと見ると、そのごちゃごちゃとした祭壇のひとつに、一人の女性が立っていた。

その女性のすぐ横には、しかめっ面をした異国風の獅子の像が鎮座している。日本の神社仏閣なら阿吽の呼吸で狛犬が守っているところだが、この国では獅子が睨みを効かせているらしい。もっとも、犬より獅子の方が強そうではある。女性はそんな獅子には目もくれず、額に手を当てて熱心にお祈りしているところだった。彼女が何を神仏に願っているのか、僕には知る由もない。ただ、こうして見知らぬ他人の祈る姿をぼんやり眺めていると、異国の神様もこれだけ毎日多くの願い事を聞かされてはさぞかし鬱陶しいだろうなと、いらぬ心配をしてしまうのである。

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ENGLISH
2013年1月 ネパール 人びと
祭壇 狛犬 祈る スワヤンブナート 寺院 世界遺産

PHOTO DATA

No

7164

撮影年月

2009年6月

投稿日

2013年01月16日

更新日

2026年03月15日

撮影場所

スワヤンブナート / ネパール

ジャンル

スナップ写真

カメラ

CANON EOS 1V

レンズ

EF85MM F1.2L II USM

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