タニンの中心部に戻ろうと思いながらも、来た時と同じ道を辿っても面白くないとも思っていた。オークポースー駅へやって来たときとは違うルートで戻ることを模索していた僕は、とりあえず線路の上を歩くことにした。線路はどこまでも真っ直ぐに続いている。線路は続くよ、どこまでも。それにこの線路を列車が走るのはそれほど頻繁ではない。線路の上を歩いても危なくはないのだ。
線路の上を歩いていると、僕以外にも同じように線路の上を歩いている人は大勢いる。後ろを歩いていた青年もそのひとりだ。立ち止まると、青年は徐々に僕に近づいてくる。白いワイシャツを着て、ジーンズを穿いて、顔にタナカを塗った青年はのんびり線路の上を僕に近づいてくる。
よく見てみると、青年は片手に弁当箱を持って楽しそうに歩いていた。金属製の弁当箱は3段重ねになっていて、インドでよく見かけるダッバーと呼ばれる弁当箱にそっくりだ。ダッバのように何層かに分かれている容器は、主食であるお米と一緒にカレーのような副菜を食べるのが一般的な食事スタイルであるミャンマーでも、一般的なランチボックスなのだ。
2019年6月 ミャンマー 人びと | |
ジーンズ 弁当箱 線路 タナカ タニン 青年 |
No
11037
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年06月03日
更新日
2021年08月12日
撮影場所
タニン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA