永和豆漿大王という食堂に再びやって来た。ここは名前に「大王」と入っているけれど、居丈高な雰囲気は微塵もない。素っ気ないものの、店員はフレンドリーだ。背後に偉ぶったオーナーがいるのかも知れないけれど、それはともかく、ここは安くて美味しい。僕は地元の人と同じように豆漿を注文した。
気取ったレストランではないので、厨房が客席からも歩道からも丸見えだ。人気の店だからひっきりなしに注文が入ってきて、厨房に立つ男たちは忙しそうに働いている。見たところ、ここでは分業体制がきちんと確立している。それぞれが自分の仕事をこなしている。
手前のカウンターに立つ男は細長い包丁で長く伸ばした生地を細く切っていて、カウンターの向こうにいた男は丸い鉄板の上で焼いている。僕は自分の注文したものが出来上がるのを今か今かと思いながら、男たちが手際よく働いているのを眺めていた。
2019年12月 人びと 台湾 | |
料理人 生地 厨房 包丁 レストラン 台北 |
No
11304
撮影年月
2019年7月
投稿日
2019年12月01日
更新日
2023年09月28日
撮影場所
台北 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III