何台ものというソンテウが道端に停まっていた。ソンテウとはタイで見かける乗り合いバス。ラオスで見かけるジャンボみたいなものだ。バンコクで歩いていた路地はターミナルになっているらしく、何台ものソンテウが停まっていた。それでも、この路地にはターミナルと呼べるような建物は何もない。ただソンテウが道路脇に何台も駐められていて、出発時間が来るのを待っているだけだ。どこで切符を買えばいいのかも判然としないし、車両に行き先も書かれていないので、どこに向かうものなのかは通りすがりの旅行者にはよく分からない。おそらくは近郊の農村地帯とバンコク中心部を結んでいるのだろう。
写真の荷台はそこに停まっていたソンテウの一台だ。ソンテウはトラックを改造して旅客用にしたものだから、後部にある荷台に人も乗る。ソンテウとはタイ語で「2列」を意味し、荷台に向かい合って設けられた座席からそう呼ばれるようになったというが、写真のソンテウには大きな荷が荷台の大部分を占めていて、向かい合った座席は使えていない。荷物の端に女性たちがおまけのように腰を下ろしていた。
荷物の端に腰を下ろした女性たちはソンテウが出発するのをじっと待っていた。奥にある大きな袋は女性たちがバンコクで仕入れた商品なのだろう。たんまりと商品を仕入れて、自分の町へと帰るところなのだ。
2018年4月 人びと タイ | |
バンコク バス 縁のある帽子 荷台 女性 |
No
10514
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年04月11日
更新日
2024年02月21日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA