中西区(台南)
男が工房の中で八仙彩と呼ばれる飾るのれんの刺繍していた
東獄殿(台南)
非科学的ともいえる伝統の占いと最新の電子機器が、ここでは何の矛盾もなく同じ空間を共有している
台湾府城隍廟(台南)
地元の人びとはどの神様に何をお願いするのか、お願いごとの内容に応じて寺院を使い分けているのだろうか
水仙宮市場(台南)
きっと料理がなかなか出てこないことにも、僕がカメラを向けていることにも、少なからずイライラしているのだろう
南勢街西羅殿(台南)
祭祀演劇に出ていた俳優の顔は青く塗られ、大胆なつけ眉毛を付けていた
王冠のような帽子と緑を基調とした模様の組み合わせは、色使いこそ違えど、どこか歌舞伎の隈取を連想させた
ほとんどの男の子にとって、お母さんのすぐ後ろは安心できるポジションだ
中国系の女性は日本の女性よりも全体的に気が強く見えることが多い
忙しく買い物を済ませた男の顔は険しかった
台湾で売られている果物はどれも驚くほど安く、果物好きがこの光景を目にしたら、きっと小躍りするに違いない
細い通路が入り組む市場の中でも、ここは裏通りのようで、市場の表の顔とは異なる別の時間が流れているようだった
次から次へと野菜が放り込まれるビニール袋はあっという間に膨れ上がり、見る間に一杯になった
台湾の市場では日本で見かけない変わった形の包丁を目にする
タウナギの皮は思っている以上に伸びるのだ
台湾では全体的に料理の味付けが控えめな傾向があるから、キムチのような刺激的な味が新鮮なのかもしれない
鴨母寮市場(台南)
台湾の市場では果物の種類の多さと価格の安さに驚かされる
台湾では寿司が人気なので市場で巻きずしを作っている人たちがいるのも特に不思議なことではない
カメラを向けると、老婆は特に動揺することもなく、静かに視線を返してくれた
肉まんをそっと扱う彼女の手つきからは、まるで自分の子どもを世話しているような雰囲気が漂っていた
片手で餡をつまみ、もう片方の手で皮を取り、驚くほどの速さで包んでいく手さばきはまさに熟練の技だった
楽しそうに作られた餃子は、きっと美味しいに違いない
魚屋が鴨母寮市場で黙々と魚を三枚に下ろしていた
人気の魚屋の周囲には活気と忙しさが入り混じった独特の雰囲気が漂っていた
中華文化圏では餃子というと水餃子が主流で、焼き餃子はどちらかと言えば残り物を活用した料理のイメージらしい
餃子が日常的に親しまれている台湾の市場では餃子を作っている光景は決して珍しくない
店先の客たちはが黙々と魚屋の手許を注視していた
鶏に残った産毛を丁寧に取り除くのは、とても地味で気の遠くなるような作業だ
くりくりしたサバヒーの瞳が並んでいるのはシュールな光景だ
家鴨の肉を食べたことはあるけれど、頭が出てきた経験はないものの、こうしてお店に並んでいるということは頭も立派な食材なのだろう
日本ではあまり馴染みがない魚だけれど、虱目魚はこの地で非常にポピュラーな存在だ
可愛らしい色合いが、真剣な表情とのギャップを生んでいた
その仕草と素敵な笑顔が、さらに僕の満足感を増してくれた
女性が手際よく肉圓を作るのを眺めていると、料理が運ばれてくるのを待つ時間があっという間に感じられた
さまざまな野菜が並んでいるだけではなく、果物も扱っており、林檎が整然と並べられていた
大觀音亭(台南)
クッションの上で膝をつき、祈りを捧げている青年を、壁に彫られた龍の装飾がじっと見守っていた
祭壇で背筋を伸ばして経典を読む女性はまるで勉強机で勉強しているかのようだ
台南(台湾)
大量のビニール袋がくくりつけられた光景はまるで、船底にびっしりと貝殻が張り付いているようで、どこか非現実的な印象を受けた
八仙彩と呼ばれる神棚用ののれんを作る女性の手際は驚くほど正確だようだった
自動車が入るにはあまりに狭い路地は自然と静寂を湛えている
老眼の男性が歩道に設置されたベンチで新聞を読んでいた
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