次に通りかかったお店も扱っているのは花ではなかった。地図を見るとここは花の市場となっているけれど、思いの外花以外を扱っているお店が多い。ひょっとしたら、花の市場の横に別の市場が隣接しているのかもしれない。このお店が扱っているのは生姜だった。中年の女性と若い男性が働いている。女性の周りには大きな籠が幾つも置かれていた。女性は籠にすっかり取り囲まれている。近くに寄って眺めても、女性はこちらには一瞥もくれない。手慣れた手つきで次から次へと生姜を選り分け続けている。
そして、籠は見る見るうちにいっぱいになっているのだった。前に通りかかかった唐辛子を扱っているお店と同じように、ここで働いている人も無駄口を叩くこと無く働いている。厳粛に仕事に勤しんでいるというよりも、こなさなければならない仕事の量が多いだろう。何せ選り分けられた生姜が入った籠の脇には、まだまだ選り分けなければならない生姜が山のようになっている。
2018年5月 人びと タイ | |
バンコク 生姜 女性 |
No
10569
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年05月20日
更新日
2024年02月15日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA