大通りを歩いても面白くないので、僕は再び脇道に逸れることにした。足を踏み入れたバンコクの路地は商店街になっていて、多くのお店が立ち並んでいた。シャッターを閉じたお店は見当たらず、この商店街は繁盛しているようだ。高齢化が進んでいないタイでは日本で見かけるようなシャッター商店街なんてものは都市伝説かもしれない。細い路地は屋根で覆われていて、雨が降っても買い物がしやすい代わりに薄暗い。お店の人びとが薄暗い中で働いていた。歩いている人は少なく、路地は静かだった。
そのうちに隣り合って商売している洋品店の前へとやって来た。どちらのお店の店頭にも女性物の服が並べられている。売られているのは似ていた。隣り合って商売が成り立つのかと心配になってしまう。強力なライバル関係にあるのだろう。
その二軒のお店の前に軽食を販売するワゴンが出ていた。恰幅のいい女性がワゴンの脇に立っている。立ち止まってカメラを構えると、気がついた女性は静寂の中で興味深そうに僕のカメラを見てくれた。
2018年8月 人びと タイ | |
路地 バンコク 薄暗さ 食べ物の屋台 笑顔 車輪 女性 |
No
10691
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年08月14日
更新日
2024年02月04日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA