お祭りが催されているということは、何かしらの縁日なのだろうけれど、何の縁日なのかはわからなかった。もっとも僕にとっては境内にいくつもの屋台が並んでいれば、何の縁日なのかはどうでもいいことだ。亀有香取神社の狭い境内に肩を寄せ合うように並んでいる屋台を端から眺めていく。お面や水笛などの玩具を売る屋台も出ているけれど、やはり多いのは食べ物を売る屋台だ。
いろいろな食べ物が売られている中、個人的に気になるのはベビーカステラだ。僕にとっては縁日で見かけると思わず買ってしまう曲者なのだ。この日も亀有香取神社に並ぶ屋台の中で無意識にベビーカステラを売る屋台を探していた。ベビーカステラを売る屋台のない縁日は存在しないに違いない。案の定見つけてしまった。これは買わざるを得ない。
ベビーカステラを頬張りながら屋台の間を進んでいく。ベビーカステラや焼きそばのように昔からある定番の食べ物もあれば、いつの間にか祭りに参加している食べ物もある。中でも目を引くのはダージーパイやケバブ、トッポギなどの海外の料理だ。珍しい食べ物を目当てに縁日に来る人などあまりいない。来るのは近所に住んでいる氏子ばかりだ。そう考えると海外の料理が屋台で売られているのは、すっかりかどうかはさておき、その料理が日本に馴染めた証なのだろう。
2022年12月 人びと 東京 | |
お祭り 食べ物の屋台 亀有 神社 |
No
12419
撮影年月
2022年9月
投稿日
2022年12月23日
更新日
2023年08月10日
撮影場所
亀有 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF