お祭りの主役はやはり子どもたちだ。日頃は買い食いを禁じられている子どもも、この日ばかりは屋台で売っている甘いものを買うのが許される。文字通りハレの日だ。この日にやって来た大井の鹿嶋神社にも、立ち並ぶ屋台の間に子どもたちのワクワク感が漂っていた。祭囃子が演奏されている神楽殿の前にある広場にいた女の子もワクワクした顔で綿菓子にかぶりついていた。
ネパールでも売られているのを見たことがあるものの、なぜだか綿菓子は日本発祥のお菓子だと思い込んでいた。幼い頃からお祭りで売られているのを目にしていたからかもしれない。でも綿菓子の発祥地はネパールでも日本でもなかった。アメリカだった。1897年に菓子製造業者のジョン・C・ウォートンという人物と発明家としても活動していた歯科医師のウィリアム・モリソンという人物が共同で綿菓子製造機を製作したのが最初なのだという。日本には明治時代後半から大正時代に製造機械が持ち込まれ、たちまち人気に火がついたのだそうだ。
ちなみに電動の機械で作成するためか「電気飴」と呼ばれていた時期もあるらしい。綿菓子と呼ぶよりも電気飴と呼んだほうがレトロフューチャーな感じに溢れていて気になってしまう。
2023年1月 人びと 東京 | |
お祭り 女の子 大井 スイーツ |
No
12431
撮影年月
2022年10月
投稿日
2023年01月19日
更新日
2023年08月09日
撮影場所
大井 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF