復元された時計台の中に印刷工場の一部が再現されていて、実際に使われていた機械も置かれている

活字鋳造に使う母型を彫刻する機械
母型を彫刻する機械
似たような写真

DNPと聞くとスマートな印象を受けるけれど、正式名称の「大日本印刷株式会社」と聞くと時代を感じる。大日本帝國と同じような匂いを感じるのも仕方がない。大日本印刷が設立されたのは、第二次世界大戦前の1935年のこと。 外務省が条約等の外交文書における日本の国号表記を「大日本帝国」に統一した年だ。

そんな大日本印刷の本社は、前身である秀英舎が工場用地として1886年に取得した市谷に今もある。工場は郊外に移転してしまったものの、工場の表玄関で役員室などの本社機能と営業部門が置かれていた「時計台」が、本社ビルの脇に竣工当時の姿に復元されている。1926年の竣工当時には周囲を見渡せるような高さを誇っていたのだろうけれど、21世紀の現在では高さに目を見張る要素は一切なく、ガラス張りの本社ビルの足元に縮こまっていた。

復元された時計台の中には、かつての印刷工場の一部が再現されていて、実際に使用された機械が置かれていて、活版印刷で本をつくる流れが体験できるようになっている。写真の機械もそのひとつで、活版印刷に必要な文字を作る機械だ。この機械で活字を鋳造する型となる母型を彫刻していたのだという。大日本印刷の市谷工場には、さまざまな出版物を印刷するために30万本もの母型があったらしい。そんなにあったら、管理するだけで大変だ。

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ENGLISH
2024年6月 静物 東京
漢字 市ヶ谷 機械

PHOTO DATA

No

12595

撮影年月

2023年9月

投稿日

2024年06月05日

撮影場所

市ヶ谷 / 東京

ジャンル

静物写真

カメラ

SONY ALPHA 7R V

レンズ

ZEISS BATIS 2/40 CF

日本国内で撮影した写真とエッセイ

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