東京の神保町が世界最大とも言われる本の街になったのは、明治以降にいくつもの大学がこの周辺に開校したためと言われる。一橋大学や中央大学のように移転してしまった大学もあるものの、今でも多くの大学が神保町付近にキャンパスを抱えていて、町を闊歩する学生は多い。神保町は学生の街でもあるのだ。
学生のいるところに本屋が多いのは万国共通で、本屋がどこにあるのかわからない時には学生街もしくは大学の近くに行けばいい。読める本が無くとも旅先で本屋を訪れるのが好きな僕はそうやって本屋を探していた。大抵の場合、ガイドブックに本屋は載っていない。
昔訪れたイランのテヘランでも、どこに本屋があるのか分からなかったのでテヘラン大学の近くに行くとアッサリ見つかった。中に入るとペルシャ語の本ばかり。英語の本はないのかと思って探すと、これが意外なことに沢山ある。でも全てが英語学習の本ばかりなのだ。政府はあれだけアメリカを敵視しているのに、教育現場では英語教育の必要性が声高に叫ばれているようで興味深かった。暇つぶしに読む英語の読み物を探していた僕は、なるほどとひとりごちながら手ぶらで本屋を後にしたけれど。
2022年3月 人びと 東京 | |
漢字 カップル 神保町 歩行者 シャッター |
No
12200
撮影年月
2022年1月
投稿日
2022年03月10日
更新日
2023年08月15日
撮影場所
神保町 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III