路地を歩くのは楽しい。日本でも海外でも路地を見つけると嬉しくなって入りたくなってしまう。でも入りたくなったからと言っても、いつだって中に足を踏み入れられるとは限らない。路地が住宅街にある場合には特に分からない。路地のように見えるているものの、実は誰かの家の敷地なのではないかと思うような場合もあって、足を踏み入れるのを躊躇してしまうときもあるし、入口付近にいた地元の人にはっきりと入ってくるなと拒否されるときもある。いざ入ったとしても中でウロウロしていた男たちに、囲まれてしまうこともある。難しい。
その点、商業地域にある路地で足を踏み入れるのに緊張することはない。何せ商業地。プライベートな空間ではないし、お店の人は誰だってひとりでも多くの人が来るのに悪い気はしないだろう。有楽町にある路地も飲み屋が軒を連ねていて、ひとりでも多くの人間が入ってくるのを待ち構えている。でもその割には入り口が地味だった。先にお店の灯りが垣間見えるものの、入り口は薄暗い。どのようなお店があるのかは入り口からは判断できない。ひょっとしたら、気になって足を踏み入れるのを狙った罠なのかもしれない。
2023年1月 町角 東京 | |
路地 入り口 人影 有楽町 |
No
12427
撮影年月
2022年10月
投稿日
2023年01月12日
更新日
2023年08月10日
撮影場所
有楽町 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III