有楽町にある東京国際フォーラムを訪れるといつも清々しい気分になる。その原因はなんと言ってもロビーギャラリーに漂う開放感だろう。ラグビーボールのような形をしたギャラリーは、天井付近と片側の壁がガラス張りになっていて日差しをよく吸い込む。そのため天気のいい日にはギャラリーは日差しで中が満たされるのだ。この日も柔らかい日差しがギャラリーの中に降り注いでいた。
ロビーギャラリーで何かの催し物が行われることもあるけれど、この日は何もないようでギャラリーは閑散としていた。待ち合わせをしているように見える人たちが散見されるだけだ。足を交差して立っていた若者も誰かが来るのを待っているようだった。
それにしてもギャラリーは天井が高く、広々としている。周辺の通りを歩いても、ここほどの開放感を味わえるところは無いのではないかと思うくらいだ。そして思う。この開放感はこの東京国際フォーラムが建てられたとき東京が持っていた余裕を表しているのではないかと。今でも同じくらいの余裕を東京が持っているのかどうかはわからない。
2021年7月 町角 東京 | |
人影 有楽町 |
No
11970
撮影年月
2020年12月
投稿日
2021年07月17日
更新日
2023年08月19日
撮影場所
丸の内 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF