有楽町駅近くの薄暗い通路に、じっと立っていた。週末だったので、大勢の買い物客がこの辺りを闊歩しいている。通路を歩く人の流れが途切れることはなかった。佇んでいると、目の前を名前も知らない大勢の人が横切っていくのだった。
ここを歩いている人たちの目的地は、こんな薄暗い場所ではない。もっと明るい場所を目指して、みなここを通り抜けていくのだ。都会では、このような薄暗い場所は忌み嫌われている。そんな通路に動かずに止まっているのは僕ぐらいだった。ひとりだけ時の流れに抗っているような気がした。
2014年12月 町角 東京 | |
人影 脚 有楽町 |
No
8968
撮影年月
2014年11月
投稿日
2014年12月21日
更新日
2023年10月03日
撮影場所
有楽町 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SIGMA DP2 MERRILL