ワット・プラケオを抜けると、そこは王宮だった。ワット・プラケオは王宮の隣にあるのだ。王宮には大きくて荘厳な建物が建っている。基本的には建物は西洋式で建てられているものの、屋根だけはタイ風だ。和洋折衷ならぬタイ洋折衷だ。バンコクにある王宮というと、ここを差すことが一般的だけれど、実際にはもうここには王族は居を構えていない。王室のシンボル的な場所になっているだけだ。
王宮の敷地を通り抜け、公道へ出る。王宮を囲む城壁に沿って歩いていた。王宮の建物がシンボル的な存在なら、スペードのような物体が並んでいる城壁もまたシンボル的な役割しかないようで、壁は高くない。乗り越えようと思えばいつでも乗り越えられそうな高さしかない。本気で王宮を守るつもりはない。現代では城壁を設けても空から簡単に突破できるからだろう。今では白い城壁に沿って歩くカップルが際立つための真っ白な背景という役割くらいしか与えられていないかのようだった。
2019年12月 町角 タイ | |
バンコク カップル 二人組 傘 壁 |
No
11328
撮影年月
2019年9月
投稿日
2019年12月18日
更新日
2024年01月07日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA