北千住の住宅街を歩いていた。歩いてるだけで汗だくになってしまうような暑くて気怠い日だった。黙々と歩いていると、玄関先に陶器の置物が置いてある家を見つけた。玄関の扉は開いていて、中が見えないように簾が掛けられている。そして、下に開いた隙間のところにちょこんと豚の置物が置かれていたのだ。
豚の置物は大きく口を開けて、虚空を眺めている。何も考えていないように見えるけれど、任務を遂行している最中だ。お腹の中には蚊取り線香を隠し持っていて、大きな口から煙を吐き出しているのだ。可愛らしい出で立ちとは裏腹に、周囲を飛び回る蚊にとっては悪魔のような存在だろう。
2017年11月 静物 東京 | |
入り口 装飾品 千住 |
No
10341
撮影年月
2017年8月
投稿日
2017年11月08日
更新日
2024年05月12日
撮影場所
千住 / 東京
ジャンル
静物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA