住宅街の中を歩いていると、猫が寄ってきた。南アジア諸国ではカメラを片手に歩いているだけで子どもたちがわんさかと寄ってくるけれど、東京で歩いていて何かが寄ってくるのは珍しい。首輪のない猫だった。野良猫のようだ。僕から何か食べるものをもらえるかもしれないと期待したのかもしれない。近寄ってくると、僕にまとわりついて盛んにミャーミャー鳴いている。
でも、残念ながら僕は餌の類は何ひとつ持っていない。期待に応えることはできなかった。僕にできるのは写真を撮ってあげることだけだ。しばらく、まとわりついた後、猫は僕が役立たずだということが分かったのだろう。静々とどこかへ歩き去っていった。
No
10343
撮影年月
2017年8月
投稿日
2017年11月10日
撮影場所
北千住 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA