かつてここ常滑は窯業の町だった。もちろん今でも多くの窯が残っている。でも、今では観光地としての側面もあるのだ。町中にはお土産物屋がいくつもあって、よそからやってくた人間を飲み込もうと企んでいる。
そんなお土産屋の窓辺には犬の置物が置かれていた。静かに腰を下ろしているそれは、目を大きく見開いて飽きることなく往来を眺め続けている。何の変哲もない日常でも、犬にとっては興味深いものなのだろう。その犬を見ていると、自分がそのような瑞々しい感覚をとうの昔に失ってしまっていることを気付かされた。
2005年8月 愛知 静物 | |
装飾品 お土産物屋 常滑 窓 |
No
157
撮影年月
2005年8月
投稿日
2005年08月26日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
常滑 / 愛知
ジャンル
静物写真
カメラ
CANON EOS 1V