食料品店が立ち並ぶ区画を歩いていた。大勢の買い物客が行き来している。買い物客は立ち止まり、品定めをしたり、買い求めていたり、世間話をしていたりする。どこの市場でも見られるありふれた光景だ。
そのような人びとを眺めながら歩いていると、ふと通路の真ん中で立ち止まっている親子が目に入ってきた。通路の中央で商売をする訳でもなく、まるで通行人の流れに竿を差すかのように止まっている。何をしているのか気になった僕は、いそいそとふたりの元へ向かった。近づいてみると、ふたりは残念なことに特別なことは何もしていなかった。ただ通路に立ち止まって果物を食べていたのだ。
買い物しているうちに小腹が空いたのだろう。お店で買った果物を通路の真ん中で食べていただけだ。お母さんは食べかけの果物を手にして、男の子は満足そうに指を舐めている。見たところ、果物を食べてふたりの空腹は充足されたようだ。これで再び買い物する気力に満ちたに違いない。
2019年5月 ミャンマー 人びと | |
市場 親子 タナカ タニン |
No
11019
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年05月20日
更新日
2023年12月15日
撮影場所
タニン / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA