家々の間を絡み合うように伸びているタニンの路地を通り抜けると、幅の広い道へと出た。道には塀が続いていて自動車が走っている。僕好みの路地は終わってしまった。目の前の道のようにきちんと整備されている道を歩いても、面白くないことはないけれど、胸が踊るような感覚に襲われることはあまりない。そう思った僕はごちゃごちゃした住宅街の中へ戻ることにした。
路地に再び入ろうとした時に脇に雑貨屋があるのに気が付いた。窓が大きく開いていて、窓辺に様々なお菓子類が並べられている。天井からは使い捨てのひげ剃りもぶら下がっている。コンビニもない田舎町にある典型的な雑貨屋だ。店先に近づいて行くと、店番をしていた女の子が僕に気が付いた。手を止めて僕を見ている。こんなところに外国人旅行者がなんでいるのだろうと不思議そうな顔をしていたのもつかの間、カメラを見て白い歯を見せながら微笑んでくれた。丸顔の可愛らしい女の子だった。
2019年6月 ミャンマー 人びと | |
雑貨屋 女の子 丸顔 タナカ タニン |
No
11045
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年06月08日
更新日
2024年08月22日
撮影場所
タニン / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA