天后宮のあるチョロン地区はベトナム最大のチャイナタウンだ。かつて、ここには70万人もの華僑が住んでいたのだという。ベトナム戦争後にホーチミン市の社会主義化や中越紛争が生じる中、一時期は10万人程度まで減少したものの、最近はまた50万人くらいまで華僑人口が回復しているようだ。
そんなチャイナタウンで最古の中国寺院とされるのが、写真の天后宮だ。1760年建立の寺院は、媽祖を祀っているのだから、道教の寺院なのだろう。門前に籠を持って立った女性が立っていた。籠の中には小鳥がいる。放鳥のための小鳥だ。東南アジアの仏教国では、鳥を放つことによって徳を積めると信じられている。この女性も人びとからお金を受け取って籠のフタを開けて、中の鳥をわざと逃がすという商売をしていたのだ。
2012年10月 人びと ベトナム | |
鳥 籠 門 ホーチミン市 寺院 女性 |
No
6941
撮影年月
2009年3月
投稿日
2012年10月30日
更新日
2023年11月07日
撮影場所
ホーチミン市 / ベトナム
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM