人気のない道にポツンと屋台が出ていた。強い日差しの中を歩いている地元の人は少ない。大手を振って歩いているのは外国からやって来た観光客ばかりで、地元の人びとたちは家で昼寝をしているような時間帯だ。それでも、男は炎天下に屋台を出しているのだった。
男の目の前には窪みの付いた鉄板が幾つか置かれている。たこ焼きの鉄板に似ている鉄板は黒光りしていて使い込まれている。この男性は長いことこの商いに従事しているに違いない。男は可愛らしい形の薬缶を手にして、中に入っている液体を鉄板の窪みに注いでいた。カノム・クロックというお菓子を作っているのだった。カノム・クロックは米粉にココナッツミルクで風味を付けたもの。タイでは一般的なお菓子で、歩いていてカノム・クロックを売る屋台を見つけるのは難しくない。
ちなみに、ミャンマーでも同じような食べ物があるのだけれど名前が違う。ミャンマーではモン・リンマヤーという。この二つが全く同じものなのかは分からない。でも、作るのに使う鉄板は同じ形をしているような気がする。
2018年5月 人びと タイ | |
エプロン バンコク 食べ物の屋台 薬缶 男性 |
No
10559
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年05月12日
更新日
2024年02月16日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA