カップルが高円寺ガード下でお店の様子をじっと見ていた

いつからだろう。外食する際にネットに記載のあるお店の評価を気にするようになったのは。かつてはレストランの評価なんて基本的に顔見知りの口コミしかなく、せいぜいテレビで紹介されたとか雑誌に載っているくらいしかなかった。少ない情報を頼りにお店に入ったのだ。それが気がついたら、グルメ・サイトだったりグーグル・マップに記載のあるどこの誰かも知らない人の口コミを読むのが当たり前になってしまっている。サイトには評価という情報が集まっていて、インターネットが無ければ自分の手元にやって来ないような情報も多い。便利になった。でも便利になった反面、失ってしまったものもあるような気がしてならない。

例えば、口コミ以外でお店の良し悪しを判断する方法。ネットが普及するまでは店構えなども判断材料だったのだけれど、今ではすぐにネット上の口コミを見てしまうので、使う機会は激減した。世の中使わなければどんどん退化していってしまうのだから、その辺りの精度は凋落しているに違いない。これは散歩するときも同じで、スマホにリアルタイムでルート案内してもらってばかりいると、方向感覚が鈍くなってしまうような気がしている。でも便利だから使うけれどね。

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