池に架かる小さな橋を渡ってタニンの集落に足を踏み入れた。質素な家が並んでいて、間を路地が走っている。おぼろげな記憶によると、8年前にタニンを訪れた時にはこの場所に家が立っていなかったような気がする。タニンも発展して人口が増えたのかもしれない。
その記憶が正しいのかどうかはさておき、この集落にも漂っているのは長閑な空気だった。住民たちはのんびり過ごしている。歩いていると、のんびりしている人びとと出会うのだが、カメラを持った僕を見ても大袈裟なリアクションを取ることはない。ふーんくらいの感じだ。
路地で見つけた女の子と男の子もそうだった。僕を見つけても騒ぎ立てたりはせず、何事もなかったかのように日常生活が続いている。玄関先に腰掛けている女の子に、前に立った男の子が何かを見せていた。見知らぬ外国人の相手をしている場合ではない。でも幸か不幸か女の子は男の子が見せてきたものを気に入らなかったようで、男の子につれない視線を向けていた。男の子は女の子の気を惹くのに失敗しているように見える。頑張れ、男の子!
2019年6月 ミャンマー 人びと | |
路地 男の子 入り口 女の子 裸足 タニン |
No
11039
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年06月04日
更新日
2023年12月12日
撮影場所
タニン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA