線路の脇にあるダニンゴン市場を歩き終えたので、僕は駅の反対側にある地区へと向かうことにした。駅に着いた時にそこには住宅街が広がっているのが見えていたのだ。交通量の多い駅前通りを歩いて、線路を超える。線路を越えるとすぐに脇道があって、そこに足を踏み入れると住宅街が広がっていた。駅からは徒歩数分だ。日本だったら一等地になるのかもしれないけれど、ここにはそのような雰囲気は微塵も感じられない。のどかなアジアの田舎町と言った感じだ。低層の家が立ち並んでいて、子どもたちが路上で遊んでいる。子どもたちは僕の姿を見つけても、至って冷静だ。視線を向けてくるのだけれど、騒ぎ立てたりはしない。慣れたものだ。
写真の男の子も冷静に僕のことを眺めていたひとりだ。家の玄関先に立っていた男の子は風船を膨らませている最中だった。見知らぬ外国人の相手をするよりも、風船がきちんと膨らむ方が大切なのだろう。カメラを向けても男の子はじっと僕を見据えたまま風船を膨らませ続けていた。
2019年3月 ミャンマー 人びと | |
バルーン 男の子 入り口 裸足 ヤンゴン |
No
10926
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年03月08日
更新日
2024年01月20日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA