タニンの集落をウロウロしていて次に行き合ったのは写真の男の子だった。路地を進んでいると、家の窓から身を乗り出していた男の子と否が応でも視線が合ったのだ。何をする訳でもなく、窓の外を眺めていた男の子は僕を見つけると、僕を見詰め始め訝しげな視線を投げかけてきた。おそらく名もなき集落をカメラを持った外国人が歩いている理由を考えているのだろう。でも、その答えを見つけるのは難しい。ここにやって来たことに特に理由はないのだから。
よく見てみると、家の窓はビニールシートで覆われている。壁も煉瓦があらわになっている。この家はまだ建築中のようだ。にもかかわらず、男の子は家の中にいる。ひょっとしたら男の子の家族は建築途中の家に住み始めているのかもしれない。ミャンマーは暖かい南国だから、雨さえ入ってこなければ窓ガラスがなくとも寒くはないし別段不都合はないのだろうか。
2019年6月 ミャンマー 人びと | |
路地 男の子 煉瓦 タニン 窓 |
No
11040
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年06月05日
更新日
2023年12月12日
撮影場所
タニン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA