駅構内をウロウロした後、ようやくダニンゴン市場へ足を踏み入れた。駅にもお店を開いて野菜や果物を売っている人が大勢いたけれど、駅の横にある市場が僕の本来の目的地だ。市場の中は小さなお店で埋め尽くされていて、店と店の間の通路は薄暗い。道にココナッツの葉っぱが散乱していて、歩くとふかふかして僕を不安にさせる。これは意図して敷き詰めたものではなく、ゴミのようだ。綺麗好きとされる日本人の感覚からしたら、信じられないくらいの衛生状態だ。でも慣れれば気にならなくなるのだろう。ここの人たちは特に気に留めるわけでもなく働いている。
そうこうしていると、とあるお店の前にやって来た。店頭に商品が並べられている訳でもなく、店員の姿もない。営業していない区画のようだ。商品が並んでいる代りに、幼い女の子がひとりぽつんと佇んでいた。ハンモックに腰を下ろしていた女の子は僕に気がつくと、両手を顎に当てて上を見始めた。その仕草はお茶目だった。
2019年3月 ミャンマー 人びと | |
女の子 ハンモック 市場 裸足 ヤンゴン |
No
10919
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年03月03日
更新日
2023年10月02日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA