経ヶ峯公園の中にある霊廟は仙台藩祖である伊達政宗のものだけではない。2代忠宗の霊廟もあるし、3代綱宗の霊廟もあるし、9代周宗、11代斉義の墓もある。斉義に至っては妻の墓まである。また5代吉村以降の藩主の夭折した子女の墓もある。経ヶ峯公園の一帯は伊達家の墓所なのだ。
この中で別格なのはもちろん政宗の霊廟である瑞鳳殿だ。他のものとはちょっと離れたところに建てられている上に、瑞鳳殿のためだけに涅槃門と拝殿が建てられているくらいだ。2代忠宗の霊廟である感仙殿と3代綱宗の霊廟である善応殿も、瑞鳳殿と同じよう黒光りしていて豪奢な作りなのは同じものの、涅槃門のような立派な門と拝殿はない。そもそも扱いが違うのだ。
確かに藩祖である伊達政宗のネームバリューは抜群だ。というより正確に言うと、僕は政宗以外の仙台藩主の名前は耳にしたことさえない、というのが事実だ。伊達政宗だけが別格で、それ以外の藩主は霞の向こうにぼんやりと立っているだけ。伊達家は明治まで続いているものの、幕末に豪胆で名を轟かし、キャスティングボードを握るような名君が現れることもなかった。僕が知らなくても仕方がない。
2024年6月 建築 宮城 | |
扉 パターン 仙台 |
No
12604
撮影年月
2023年11月
投稿日
2024年06月26日
更新日
2024年06月28日
撮影場所
仙台 / 宮城
ジャンル
建築写真
カメラ
IPHONE 14 PRO