ヤンゴンの町角で会った若者は顔にタナカを塗っていた。かなり大量に塗っている。頬だけでない。顔全体に塗っていた。しかも、僕には塗り方が上手くないように見えてしまう。下手くそな左官が塗った失敗作の壁のようにまだら模様になっているのだ。僕にはこのような感覚がよくわからないけれど、失敗ではないと思われる。おそらくはわざと個性的な塗り方をしているのだろう。ミャンマーでは、ファッションと同じ様にタナカの塗り方も個性を表しているのだ。
ひょっとしたら、この若者は兵士が戦場でやるようなカモフラージュ・ペイントを意識しているのもしれない。でも、そんな真っ白な顔で町中を歩いたら、目立って仕方がないと思う。実際、この若者は往来の中で目を引く存在だったし、僕も見つけるやいなやすぐに声を掛けて写真を撮らせてもらったのだ。
2014年12月 ミャンマー 人びと | |
顔 パターン タナカ ヤンゴン 若者 |
No
8943
撮影年月
2010年2月
投稿日
2014年12月08日
更新日
2023年10月03日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM