タージマハルホテルでのアフタヌーンティーを楽しむために向かったものの、ハーフパンツで来てしまったという痛恨のミス。ここはムンバイでも屈指の高級ホテル。たとえアフタヌーンティーであってもドレスコードが存在し、それを満たさないと入れない。案の定、入口で係の女性に「それは駄目だ」と言われてしまったのだった。
しかし、思いがけず親切な提案があった。係の女性が、「ズボンを貸し出すことも可能」と言ってくれたのだ。おかげで、急遽ズボンを借りて、無事にタージマハルホテルのアフタヌーンティーを満喫できることになった。
ホテルの中は豪華絢爛。格式ある装飾が施されたロビーやホールはまさに別世界。セットされたアフタヌーンティーのテーブルには、美しく並べられた料理が置かれ、その一つ一つが上品な味わいだった。驚いたのは、ホールで働くインド人スタッフの英語だ。まるでイギリス本国にいるかのように、流暢なクイーンズ・イングリッシュを操っている。かつてイギリス植民地だったことを思い出させるような、歴史の名残を感じる瞬間だった。
窓の外に目をやると、そこにはムンバイの喧騒が広がっていた。海沿いの道路を埋め尽くす人々のシルエット、その先にはエレファンタ島へ向かうフェリーがゆっくりと進んでいく。ホテルの中の優雅な時間と、外の雑踏のコントラストが妙に印象的だった。
2025年2月 町角 インド | |
ムンバイ 海 船 シルエット |
No
12789
撮影年月
2024年5月
投稿日
2025年02月05日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF