上海の町はとてつもない勢いで発展している。でも僕が好んで歩いていた地区にはまだまだ昔ながらの街並みが残っていた。道路の両脇には低層の住宅が建ち並んでいて、人びとが道端で寛いでいる。この辺りを歩いている限りは、裕福な身なりの地元の人を見かけることはない。そのような人たちはどこか他の高級住宅街にでも住んでいるのだろう。
そんな路地を歩いていると、向こうから老婆がやって来た。前掛けをした老婆は険しい顔つきをしながら鍋を片手に歩いている。ここにもやはり日常生活の匂いが漂っている。それにしても鍋の中には何が入っているのだろう。ひょっとしたら昼ごはんでも入っているのかもしれない。
No
2011
撮影年月
2008年6月
投稿日
2008年09月17日
撮影場所
上海 / 中国
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM