問屋街を歩いていると、湯気が立ち上る一角に出くわした。そこにはチャイスタンドがあった。ちょうど喉が渇いていたこともあり、立ち寄ることにした。熱々で甘いチャイは、歩き疲れた体を癒してくれる。やはり本場のチャイは格別だ。
10年以上前に訪れたインドでは、コルカタで素焼きのカップ、ムンバイではガラスのカップでチャイを飲むのが一般的だった記憶がある。しかし、2024年のムンバイでは、ほとんどのスタンドが紙コップを使っているようだ。このスタンドでも紙コップに入れて提供された。昔ながらの素焼きの器の場合、飲み終わると器を地面に叩きつけて割るという習慣があった。それがなんとも風情を感じさせるものだったが、今ではその光景はほとんど見られなくなってしまったようだ。
ちなみに、日本でも京都には、飲み終えたら素焼きのカップを割るというスタイルのチャイ屋さんがあると聞いたことがある。どこの文化でも、道具や習慣は時代とともに変化していくけれど、昔の風景を垣間見るような体験はやはり面白いものだ。
2025年1月 インド 人びと | |
チャイ ムンバイ 口髭 深鍋 |
No
12761
撮影年月
2024年5月
投稿日
2025年01月12日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF